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試験を通して英語を学び、英語を通して世界を知り、知識を通して人生を豊かにする、そんなことを目指すお医者さんの徒然なる日記
エッセイライティングの処方箋 Pt. 2
前回のPt. 1ではエッセイライティングで意識するとよい要素を沢山紹介しました。

このPt. 2ではエッセイの使用を許可いただいたC2プロジェクト参加者gogakutanさんのエッセイを用いて色々検討していきましょう。英検1級形式です。

●Write an essay on the given TOPIC.
●Give THREE reasons to support your answer.
●Structure: Introduction, main body, and conclusion
●Suggested length: 200–240 words

TOPIC
Can the global demand for water be met in the future?


(gogakutanさんの作文)
Keeping balance between the demand for water and the water supply has been increasingly controversial topic in the world. While admitting enormous efforts have been made for it, I suppose, however, the global demand for water will not be met in the future. I have three reasons to support my idea.

Firstly, as global population has been rapidly growing for few decades, the demand for water has been increasing proportionately. When I was born, we had about 5 billion people on the earth. When I became an adult, we saw approximately 6 billion. And now, it is said that we will see more than 7 billion in total. It is clear that there has been significant growth of the demand for water.

Secondly, we have lost numerous water resources in past few decades. While we saw significant development throughout the world, we also witnessed many water resources disappear as well. For instance, along the Amazon, Brazil, vast rainforest has been devastated, which provided the Amazon with sufficient water while the officials in Brazil are celebrating its holding next Olympic games.

Some may argue that technology development would enable us to curve water usage. However, the impact of technology development has limitation. How much water we can save, we need natural water resources any way. Even in ISS where astronauts can survive for few months without water supply, they cannot make it for longer period.

Thus, taking into account the growing demand for water, the loss of water resources and the limited potential of technology development, I cannot suppose that the global demand for water will be met in the future.


では早速見ていきましょう。

①全体
全体の構成は「水の供給は間に合わない」という主張と理由が3つ。全てなぜ間に合わないかの理由であり一貫性の展開になっています。

①冒頭
Keeping balance between the demand for water and the water supply has been increasingly controversial topic in the world.
問題提起として実に簡潔で分かりやすい文ですが、controversialというよりはimportantという感じでしょうか。「需給バランスを保つこと」自体は議論の余地はなく、「実際に保てるかどうか」が議論の的なのでdraw a huge attentionなどでもよいでしょう。

自分の主張はsupposeは弱いと思います。believeやsupport the idea that ーーーのようなものを使うとよいでしょう。

② body 1
人口が増えるから、水の需要が増えるという「第Ⅰ文型」の文です。因果関係はここに含まれていないので「人口の増加が水の受給バランスにどのように影響するのか」がこの後になければなりませんが、続くのは「昔50億、今60億、今後70億だからすごい量」です。70億人に人口が増えても100億人分の水が供給されていれば問題ないです。すごく増えるのから将来の供給量が追いつくことはないという言葉を付け加えないとなりません。

因みに数年前に世界人口は70億を突破していますので、「2050年に90億人以上」などといった有名な予想を使うとよいでしょう。

③ body 2
TSは人を主語にすると主張がぼやけます。「私たちが失ったこと」が大切なのではなく、「水資源を失ったために供給が追い付かないこと」が問題です。

Numerous water resources have been lost.

とした方がよいでしょう。その時、「なくなったから供給が追い付かない」ことを言う必要があるので、ブラジルの例では「熱帯雨林の減少がブラジル国内の水の需要にこの先追い付かなくなる」、ということを付け加えるとよいでしょう。また、オリンピックは関係しているようには思えないので取ってしまっていいでしょう。

④ body 3
一度反対意見の主張を認め、しかし・・・と反論する「譲歩」は非常に有用な手段です。技術の進歩には限界がある、というのもその通りです。

ISSの文は「科学技術の限界」は示す具体例ではありますが、「限界があるから水の供給は追い付かない」ことに対するものではないのでこの場合もう1つ文を足すか、違う具体例を用いたほうがいいでしょう。

ISSについては「the International Space Station」と最初に出すときは略さずに用い、冠詞が必要です。

【まとめ】
総じてエッセイの基本スタイルを踏襲し一貫性があります。表現の幅もあり、読んでいて参考になりました。具体例が常にTSの補強であること、TSは常に主張の補強であることを念頭に置きながら論理性を追求するとよりよくなると思います。

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gogakutanさんの作文の冒頭とbody 1をPt. 1で紹介したことに従ってリライトすると以下のようになります。

(冒頭)
Keeping balance between the demand for water and its supply has been drawing a huge attention from the international community. For the following reasons, I believe that water supply will remain insufficient in the future.

冒頭はあまり変わっていないです。

(body 1)
Firstly, the demand for water has been increasing proportionately due to the population growth. The world population is estimated to rise by more than two billion in the next fifty years, the pace which the advance in water-related technology like purification systems cannot catch up with. Without further efforts, which would be unlikely, the supply will fall short of the demand.

TSはgogakutanさんのものを採用しました。なぜTSが問題なのか、というところは第2文以降で説明するようにしています。「further effortsは多分行われない」と釘を刺すことで主張を強めます。本当はその根拠も必要ですが、英検1級のbody3つ書くことと語数制限を考えるとこのくらいで十分かと思います

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最後に私の作文を載せておきます。人様の作文にコメントさせていただきましたが、私もこのようにまだまだ未熟者であります。

所要時間:28分+確認数分
語数:240 words

The problem of sustainable water supply has been a grave concern for the international community. Considering the current situations, I believe that global demand for water will not be met in the future. I will present three reasons to support my opinion.

First of all, the increase in the global population far outweighs that in the overall water supply. Populations of the vast majority of developing countries have been on the steep rise, making it difficult for the governments to provide sufficient water for their citizens even with improved infrastructure and technology. This trend is expected to last with no signs of abating, which means that water supply will remain inadequate in the future.

Additionally, pollutants from human activities will make current water reserves unavailable. We apply huge amounts of pesticides to farmlands, emit poisonous gases that would cause acid rain, and dump garbage into lakes and oceans, all of which contaminate underground water pools. Without further comprehensive measures, which is unlikely, usable water will continue to decline.

Finally, the water cycle, which is vital for the availability of water, has been disrupted by climate changes occurring around the world. Humans emit greenhouse gases that raise global temperatures. Such temperature fluctuations and their attendant threats will result in frequent droughts, reducing precious freshwater supply.

In conclusion, considering the three reasons presented above, I strongly stand by the idea that the prospect for the future water supply is a long shot.



body 1で「Populations」と複数形にしています。the population in India, the population of Congoなど色々合わせたものだから複数形にしています。
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コメント
コメント
こんにちは。

さすがEnglish Drさんは論理的で構成がきちんとされていますね。Topic sentenceとsupport sentenceが書かれてあって、お手本のような英作文です。
私はこの手のテストの解答というのが書けません(>_<)参考にさせて頂きます。
2016/05/01 (日) 19:27:04 | URL | 雪 #-[ 編集 ]
なるほど
詳しい処方箋をありがとうございます!

私は、3つの理由、240 words という条件に苦しんだんですが、
Dr. English さんの答案を拝見してみれば、なるほどという感じですね。

3つ目の理由(気候変動)は個人的には?ですが、
「英語」の試験であることを考えると、これで満点になる気がします。
2016/05/01 (日) 20:08:54 | URL | a cat #-[ 編集 ]
Re: タイトルなし
雪さん

コメントありがとうございます!

お手本のよう、とは身に余るお言葉です。基本は「主張を述べて指示する」、の繰り返しですので雪さんほどのベースがあればあとは書いて練習するだけです。

比喩や慣用句、文語表現を多用するとかえって明瞭性が落ちてしまうことがあるので、豊かな表現が得意な雪さんにとってエッセイライティングはそもそも不利な戦場だと思います。

苦手意識があるのでしたらTS→TBS→EXの基本型がお役に立てるかもしれません。ぜひぜひ、お試しください(^^)
2016/05/01 (日) 23:26:31 | URL | Dr. English #-[ 編集 ]
Re: なるほど
a catさん

コメントありがとうございます!

water cycleとは「雨が降り、川に流れ海にいきつく。その過程で蒸発した水が雲になり、雨をもたらす」という地球規模での水のサイクルで日本語では「水循環」といいます。水循環は気候変動によって乱されますが、気候変動そのものではありません。

水循環が乱されれば、今まで降水量の多かった地域が干ばつに見舞われるなど、水の供給がうまくいかなくなります。傾向としては「そこそこの雨量」の地域が干ばつに襲われ、「元々雨量の多い地域」がより降水量が増えて災害になったりします。

この点が語数の都合上詳しく出来なかったところであり私のargumentの弱さかもしれません。また、温暖化以外にも原因を書くとよかったと思います。 そして水循環の阻害がどのくらい影響するのか、定量的な言及もありませんので、こうした内容を加えても字数を満たせるような濃い作文をすることが私の今後の課題になると思います。

ご指摘いただきありがとうございます。
2016/05/02 (月) 00:05:57 | URL | Dr. English #-[ 編集 ]
Dr.English さん こんばんは。
ご意見頂戴致しまして、ありがとうございます。
まともな英文ライティング対策を始めて2-3ヶ月なのですが、前月、前々月は
「そもそも質問に答えていない」「トピックやパラグラフの考え方がちがう」
といった有様で、この先試験対策が進むか不安でした。
今回は「基本を踏襲し、一貫性はある」とのこと、一応前には進んだかな、とほっとしています。
また、試験的に導入した反対意見に反論する、という手法も有効なようですね。

ただ、そうか、読み手に納得させる一押しが足りてないのかぁ。
自分でいくら読んでも、理論はつながってるとしか思っていなかったので、やはり公開して意見を頂戴しないと分かりません。

丁寧な解説とご意見ありがとうございました。
2016/05/02 (月) 00:26:32 | URL | gogakutan #-[ 編集 ]
Re: タイトルなし
gogakutanさん

この度は作文を使わせていただき改めてお礼申し上げます。人のエッセイをチェックすることで私も勉強になったと思います。

慣れていない段階ではどうしても主観が入り交じったり、書きながらoff topicになりがちなので意識的に練習することが大切だと思います。今回提供いただいたエッセイは「主張はわかる、言いたいこともわかる、でももっと説得力が欲しい」という段階です。型がしっかりしてきつつあるので、もう次は中身の勝負です。相手が「つまりこういうことだな」と文章から類推してくれることはエッセイでは期待しません。「こういう理由だからこう!」と論理的な文章で、相手を説き伏せてしまいましょう(笑)

ただし英検のエッセイは3つもbodyを書かせる割に語数制限が厳しいので相手のcounteropinionを潰すところまではできません。主張を補強することに注力した方がいいと思います。

同じ理由で譲歩も冒頭のパラグラフで問題提起に使うくらいにして、bodyでは避けた方がいいかもしれません。

またよろしくお願いいたしますm(__)m
2016/05/02 (月) 18:44:50 | URL | Dr. English #-[ 編集 ]
water cycle
お返事ありがとうございます!

私の?の意味をご説明いたしますと、water cycle が乱れるのはわかるんですが、直観的には、温暖化によって地球全体では降水量が増えそうな気がするんです。

また、その降水が有効に活用できないとしても、それは deforestation とか urbanization のせいで、温暖化とは直接の関係は弱いように思いました。
2016/05/02 (月) 23:51:09 | URL | a cat #-[ 編集 ]
Re: water cycle
a catさん

なるほど!少し私の方でも考えてみました。

温暖化によってwater cycleは乱れるが地球全体の降水量は増える→全体で増えた降水量をうまく利用できないのはdeforestationやurbanizationのせい

ということでしょうか?urbanizationには人口の遍在が含まれていると推察されます。以下は恐らくa catさんにも「知ってるよ」と思われるかもしれませんが…

水の供給が合わなくなるということは必ずしも降水が減ることとは関係しません。極端な例では日本に降る年間約1400mm前後の降水がある年急に0になり、その倍の降水が太平洋のど真ん中、日本と同じ広さの地域に降ったとすると地球全体では降水量は増えますが水の供給は減ります。日本は深刻な水不足になるでしょう。

そういった意味で水の供給は「どれだけ地球上に水があるか、雨が降るか」だけではなく、「どれだけの水が実際に使えるか」という視点から見る必要があります。そしてこのエッセイのトピックではどちらの場合もbodyパラグラフになりうることが、またややこしいことかもしれません。

urbanizationによって受給バランスが乱れるし、deforestationによってもwater cycleが乱れたり地下水がなくなることは勿論その通りでそれで今回の作文のbodyが作れます。

温室効果ガスによる気温上昇とそれに伴う脅威→water cycleの乱れ→利用可能な水の減少ということにdeforestationやurbanizationなどの理由が複雑に絡み合って水の受給バランスに影響を与えるので「どこをどの視点で切り取るか」により書き方が変わってくると思います。

例えば「urbanizationに伴う人口の遍在が、水の受給バランスを乱す。温暖化に伴うwater cycleの乱れで人の手の届かない所にばかり雨が降り、今まで済むのに適した大都市があるような地域では降水量が減少している。この傾向が続けば将来の水の供給はmeetすることは技術の進歩を考慮しても極めて困難だ。」といったbodyもいけると思います。

そもそも私の使ったattendant threatsももっと本当は詳しくした方がよいのでしょうね(^^;

温暖化と利用可能な水の減少などの問題を実に大雑把ですが説明してるページをご参考までに載せます。WWFという団体のものです。

http://www.wwf.or.jp/activities/2015/08/1279626.html
2016/05/03 (火) 10:09:34 | URL | Dr. English #-[ 編集 ]
初めまして、Enaと申します。
Dr Englishの英語レベルはTOPだと思います。
英文と論拠も非常によく書けていますので、満点を狙えるessayでしょう。
間違ってはないが、気になった点をコメントしました。

1st Argument:
“that”は不要で、Far overweighs the overall water supplyのままでよいでしょう。
Their citizensはtheirなしで、citizensのままのほうがすっきり。
最後の行の“which means”より、thereforeのほうがいいかもしれない。

2nd argument:
真ん中の“Which is unlikely”はessayではなく、話し言葉です
書き換えるなら、Although it is considered to be unlikely, without further comprehensive measures,……

3rd Argument
Global temperaturesは単数でいいと思います。
Attendant threatsが理解できず、下記のように書いてみました。
Threats caused by such temp fluctuations will result in frequent droughts…...

絶対間違っているところは見つかりませんでした。
宜しくお願いします。
2016/05/07 (土) 21:52:10 | URL | Ena #EBUSheBA[ 編集 ]
Re: タイトルなし
Enaさん

コメントありがとうございます。建設的且つ、私のあやふやな部分を指摘してくださり大変参考になります。

body 1のthatは私も入れるか迷ったものです。世界人口の「増加」と全体としての水供給量の「増加」とした方が対比になるかと思いましたが、やや冗長になっていたのが気になっていました。ない方がよさそうですね。

また、which is unlikelyがspoken Englishであることは意識していませんでした。このような書き方をしていることが多々ありますので今後修正していきます。

attendant threats とはほぼ日本語の「それに伴う脅威」と一対一で対応すると思っていただいて構いません。Foreign Affairsで出てきた表現で、いいかえるならaccompanying threatsといったところでしょうか。

global warming and its attendant threatsといえば「地球温暖化とそれに伴う脅威」となり例えばエルニーニョ現象、植生の変化、局地的な異常気象などが含まれます。便利且つ高度な(おそらく)表現ですので使えるときは使っています。

Enaさんのエッセイにも後程コメントをさせていただきます。
2016/05/07 (土) 22:29:42 | URL | Dr. English #-[ 編集 ]
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