TOEIC 990点 & TOEFL 113点 & 英検1級 & 国連英検特A級 Dr.Englishの学習カルテ
試験を通して英語を学び、英語を通して世界を知り、知識を通して人生を豊かにする、そんなことを目指すお医者さんの徒然なる日記
国連英検 特A級 1次試験対策
この記事では国連英検特A級の1次試験対策について書きたいと思います。国連英検は極めて受験者数の少ない試験ではありますが、試験対策を通して英語力・時事知識ともにたくさんのことが学べる優れた試験です。興味のある方はぜひチャレンジして学びの楽しさを味わっていただければと思います。

特A級の問題は大きく分けると以下のようになります。

マーク式 8大問、計80問(80点)
1-10 知識問題(①に関する問題)
11-20 読解問題(理解度を問う問題)
21-30 文法問題(誤り箇所の指摘)
31-40 文法問題(動詞の活用形を選択)
41-50 読解問題(文脈に合わせて語句挿入など)
51-60 語彙問題(文中の空欄2か所に入る単語を選ぶ問題)
61-70 語彙問題(同義語選択)
71-80 読解問題(時事知識・語彙力を基にした空所補充)

エッセイライティング 1問(20点)
 時事問題について200-250語で書く問題

国連英検特A級は数年前までは非常に高度な語彙を問う問題が多く合格点も60%未満であったことも多かったようですが現在はやや易化し、それに伴い合格点は70%弱と上昇しています。下のStep 1に記載した英検1級による土台作りがより重要性を増していると言っていいでしょう。

ここからはいくつかの段階に分けていこうと思います。

まず国連英検特A級の対策書を紹介します。以下のStepでは参考書はすべて番号で示します。

① わかりやすい国連の活動と世界
② 国連英検特A級・A級対策
③ 国連英検過去問題集 特A級
④ 国連英検過去問題集 A級
⑤ 上級時事英文法

Step 1:英検1級の合格
いきなりハードルが高くて恐縮ですがこれが第一段階です。国連英検の合格者は殆どが英検1級保持者です。受験者全体でも相当な割合が英検1級保持者のはずです。特A級を目指すならまず英検1級です。

新形式になりCSEスコアも導入され今の合格通知の内容は詳しくはわかりませんが、合格者平均点がわかるならば少なくともそれ以上での合格を目指してください。もしわからなければ少し貪欲に、語彙は22/25がコンスタントに取れる・読解問題は3ミス以内くらいを目指してください。英検1級を通して英字新聞クラスの文章を理解する英語力の基礎、エッセイの書き方の基本、時事問題の大まかな知識が学べます。国連英検特A級の1次試験はThe Economistを読みながら問題を解いていくイメージであり量も結構多く、面接では時事問題についてより突っ込んだ内容を聞かれます。英検1級はそのための整地・土台作りだと思っていただければと思います。ぎりぎりで合格した方はもうしばらく英検1級の勉強を続けて基礎固めをしてください。

※ なお、英検1級の対策についても自分がどのように学習したかを後日記事にしたいと思います。

Step 2:国連の知識問題対策
実は知識問題の対策はそれほど難しくはありません。80問中10問ある知識問題ですが、対策することで全問正解が期待できますので是非とも力を入れておきたい分野です。

まず①を通読します。それなりに厚みがありますが半分は和訳で国連憲章の項などは読まなくても大丈夫ですので思ったより時間がかからないと思います。

あとは②~④に載っている知識問題を繰り返し解き、設問になった場所をチェックし①にアンダーラインを引いていきます。A級と特A級は英検の準1級と1級のように形式が似ていますので知識問題はA級のも解いておきましょう。

文房具屋で手に入る暗記用の赤ペンと緑シートを用意し、選択肢になっている部分・そのほかに聞かれそうな部分を赤ペンでチェックしていきます。あとは重要箇所がチェックされた①を定期的に見直し、知識の定着を図っていきます。

余裕があれば、問題に採用された箇所のみでなくその周りも読みましょう。例えば「Human Rights」の項の一文が知識問題に使われていたとしたらその項を全て読んでおくとより盤石な準備となるでしょう。どの項目も1つあたりは2ページくらいなのでそれほど時間はかかりません。

Step 3:語彙力・読解力・文法力の強化
語彙・読解ともに英文を実際に読むことで自然に強化されているのが理想ですが適宜単語帳を利用することでより効率よく学習できるでしょう。

語彙対策として特におすすめしたいのは次の2冊です。

・ 究極の英単語 vol. 4
・ 究極の英単語セレクション

過去問を確認すると結構この2冊から出ています。Step 1の英検1級で語彙はある程度鍛えられているはずですので、上記2冊は知識の穴を埋める作業だと思っていただければと思います。

読解に関してですが、英検1級を合格者平均以上取れる人であればTIMEやThe Economist、International New York Timesなどの記事を300~500記事くらい読めば語彙力も鍛えられるし時事知識、読解力共に合格に足る実力になっているのではないかと思います。

文法問題対策としては、ものすごく簡単な単数・複数の誤りを指摘するレベルからbackfireなどの高度な単語の自動詞・他動詞用法の誤りを聞いてくる問題などもあります。結構気付くかどうかという閃きも大切なので⑤を解いて慣れておくといいでしょう。

Step 4:エッセイライティング
全体の20点を占める英作文は中々の強敵です。必要な語数は英検1級と同じくらいですが、採点基準は厳しくより具体的な内容を求めている印象です。ある社会問題について出題されることが多いですが、過去問集の解答例をみると「その社会問題に対して国連がどのように関わっているのか」といった活動内容及びそれを行う国際機関名などが書かれていたりします。解答例を初めて読んだとき「・・・マジ?」って思いました。さすがにすべて網羅するのは費用対効果が悪すぎるので私はそういった対策は一切しませんでした。エッセイの内容は、社会問題に対する国際社会の現状や問題点、それに対して国連がどのように関わっていくべきかという自分の意見を述べる形式にしました。

段落構成は序論・本論×2・結論の4段落構成を基本とし、250語前後を目安としました。一応それで14点/20点取れましたので合格には上記のやり方で大丈夫かと思います。


合格点はここ数年間の傾向では72点が2回あった他は全て70点未満ですのでマーク60点+エッセイ10点あたりを狙うのが妥当な配分かと思います。得意不得意に合わせて自己調整していただければと思います。

最後に時間配分ですが、私は「大問1つごとに10分」を基準としました。しかし知識問題は10分かかりませんし、設問11-20の読解問題は12-15分欲しいので1-20で20分という感じでやりました。それによりエッセイに40分残すことができます。実際本番ではマークを60分、エッセイを40分で終えて20分ほどの余裕を作ることができました。おかげで見直しをして捨てる問題、粘る問題を明確にすることができました。

以上、長くなりましたが国連英検特A級対策の大まかな内容を書かせていただきました。また、国連英検特A級の受験に関しては土佐犬さんのブログがとても参考になります。数少ない繰り返し受験をされている方です。ぜひブログを訪れて合格のためのTIPSを手に入れてください。

この記事が国連英検特A級の受験を考えている皆様の少しでもお役に立てれば幸いです。
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国連英検 特A級対策 2次試験対策
国連英検特A級対策の記事第一弾です。まずは面接試験です。

面接はcomprehension, speaking(語彙の豊富さ、発音など), communication, knowledgeの4項目が各10点満点です。4項目の平均を取って8点で合格です。採点シートは過去問集に載っています。

ある程度流暢な英語が口から出てくることは前提ですので、国際情勢の知識を入れながらスピーキング力の底上げも並行して行っていく必要があります。(ある程度スラスラ話せないとspeakingの項目で減点されるばかりか構成が掴みにくくなってcomprehensionに影響しますし、試験時間内に多くの話題について話すことができずknowledgeやcommunicationにも影響します。)

まずは7月10日に行われた私の面接を当日日本語で復元したものを提示いたします。合格の目安として参考にしていただければと思います。

試験時間は約15分です。私の場合、面接官は女性のネイティブと男性の日本人の2名で、ほぼすべての質問はネイティブからなされました。

※あくまでも「試験」としての面接ですので、以下の内容は必ずしも私の政治的・思想的な主義を示すものではありません。話題をうまく誘導するために述べた内容もありますので予めご了承ください。予想を色々していますが、当たってたり外れたりしています。


15分間のやり取りがそのまま載っているので長文ですが、国連英検に興味のある方はぜひご覧ください。
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(まずは私の職務についてや私の診療科特有の話題、直近の留学についてなど3つ4つ簡単なやり取り)

Q. 今日は選挙の日ですね、投票はしましたか?

3日ほど前に生まれて初めて期日前投票をしました。

Q. 初めてというのはどういうことですか?

普段は通常の投票日に投票しているが、期日前投票は初めてという意味です。

Q. 自民党は勝つと思いますか?

多分勝つと思います。しかし票を失うことは避けられないでしょう。都知事の不祥事もありますが、何より政治家は安保法制や改憲についてなど、重要な議論を避けています。票を失うことを恐れたのでしょうが、このような私たちが本当に知りたい琴線に触れてこないようでは支持を失う結果になるでしょう。政治家らはもっと多くの議論をして国民にその是非を問うべきだったと思います。

Q. 政治を取り仕切るリーダー達が積極的な議論を避けているようにも思えます。あなたは日本の代表(この場合総理大臣)にはどのような資質が必要だと思いますか?

自信とカリスマ性でしょう。日本の首相に欠けているところだと思います。国会議員の質問に尻込みし、強い言葉・はっきりした意見を述べることを避けているように見えます。そのような姿勢では国民を率いることはできない。アメリカの大統領を見ると、彼らは常に自信に溢れ、強い言葉・具体的な計画を口にする。たとえ困難な状況においてもです。彼らが持つような自信と、国を率いるリーダーだという強い意志こそが日本のリーダーに必要であり、そのような資質を持ってこそ初めて真の意味で日本を率いていくことができると思います。

Q. 選挙の規則に変更があったことについてはどう思いますか?

選挙権年齢が18歳に引き下げられたことはとてもいいことだと思います。日本の国政は高齢者偏重とよくいわれていますから、若者がもっと政策決定の中で重要視されるべきだと思います。一方で年齢を下げるだけでは不十分です。18歳、19歳は全有権者の2%強にすぎません。高齢者と若者のバランスを適切に取るためには20代、30代がもっと投票に行く必要があります。

Q. 選挙と言えばアメリカの大統領選挙が近づいていますが、何か思うところはありますか?

どちらの候補者もあまり人気がないですから、米国民にとっては難しい選挙になることでしょう。ただ1つ言えることは、最も大統領にふさわしい人(the person who is most presidential)が大統領になるべきだということです。

※リバタリアン党の候補者が例年よりも多くの支持を得ていることに言及した方がよかった

Q. トランプ氏が大統領になる可能性はあると思いますか?

あると思います。しかし彼の言動はポピュリズムに傾倒し、暴力を広げているように見えます。とても大統領にふさわしいとは思えない。米国民が正しい判断をすることを期待します。

Q. トランプが大統領になったら日本にどのような影響があると思いますか?

影響は大きいでしょう。これまでの彼の発言からTPPだけでなく、安全保障の面でも甚大な影響は避けられません。アジア太平洋地域の情勢は急速に変化しています。先日中国は南シナ海で実弾演習をし、北朝鮮はミサイルを打ち上げました。日本政府としては米国とより緊密な関係を維持し、アジア太平洋地域の情勢に立ち向かわなくてはなりません。

Q. 最近のアメリカの銃乱射事件についてどう思いますか?

とても衝撃的です。ただ1つ、明らかなのは銃に対する何らかの規制は必要だろうという点です。オマール・マティーンは合法的に銃を購入しています。30発も撃てる能力がある銃を、です。これは自衛のための銃としては明らかに能力過剰でしょう。自衛のための銃であれば装填数や射程などに制限を設けるべきです。

Q. 銃規制の強化について、実現は可能だと思います?
 
多くの利権団体がありますから、難しいかもしれません。時間もかかるかもしれません。でも政府は銃規制の方向に進んでいく必要があります。

Q. 日本はとても厳しい銃規制がありますね。アメリカは日本をモデルケースにすることはできると思いますか?

それは不可能でしょう。私がアメリカに行って感じたことは、銃はアメリカの生活にとても深く根差しているということです。多くの人が銃を持っているし、射場に行けば娯楽として射撃ができます。完全に取り上げることは不可能でしょう。だからこそより厳しいbackground checkや銃の能力に制限を置くことが重要になってくると思います。少なくとも事件の件数や犠牲者を減らすことはできると思います。

Q. Brexitはコンサバと言われていて、アメリカもより保守的な方向に行く、・・(中略)・・・。政治家たちは重要なことを議論しない傾向がありますね。一方で日本の若者は多くの情報にアクセスできるわけです。若者たちはどうやって世界情勢の知識を身に付けていくと思いますか?(試験管の方も何を聞きたいのかはっきり定まっていない感じでした)

インターネットが身近な若年層は世界情勢に関する様々な情報にアクセスする機会はあります、(ここで試験管は「opportunities…」といい、でも使っていないよね、というやり取り。)でも実際は使っていない。もっと私達若者が関心を高め知識をつけ、政治家にプレッシャーをかけていく必要がある。一方で政府としても教育や広報活動を通して若者が関心を持てる政治をアピールしてほしい。

※Brexitの質問かと思いきや、Brexitと全然関係ないという・・・この質問のみ日本人の面接官からされましたが、正直何を答えていいのかわからない質問でした

Q. 実現は可能だと思いますか?

どうでしょうか・・・先に述べた通り、多くの政治家は重要な事柄に触れるのを避けています。私たちが本当に知りたいことに触れてこない。だから私達の政治に対する関心はなくなっているのだと思います。政治への関心を高めるためにはまず政治家は国民の意思に応える必要があります。議論の的になることを沢山議論し、その是非を国民に問うのです。そして私たちは日本国民としての責任を果たす、すなわち国政の方向を定めるべきだと思います。

Q. 試験時間がそろそろ終わります。最後に何か言いたいことはありますか?

日本は今とても難しい状況にあると思います。その中で、日本経済について話したいと思います。日本を活性化するために最も大切なことの1つは女性の地位向上です。今年のG7サミットではSTEM領域での女性の活躍を促進することに重点が置かれました。この目標を達成するために解決しなければならないものが山積みです。例えば待機児童の問題で多くの親、特に母親が正規雇用に就くことを妨げられています。これはサミットで掲げられた目標に矛盾しますし、経済回復を妨げ、男女平等を阻害します。政府には私たちが力を合わせて日本の発展に寄与できるような社会を作ってもらいたいと思います。

Q. ありがとうございました。
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今読み返すと、もっとうまく言えたであろう部分も散見されます。重箱の隅をつつくような細かい内容を記憶することまでは要求されず、知識としてはこの程度で合格できます。内容的にはどれもTVやネットでニュースを定期的にチェックしていれば出てくる内容ですので日々の積み重ねが大切だと思います。

あと2つくらい質問があったような気がするのですが、思い出せませんでした。


ポイントとしては、自分の考えなどを述べながら適宜具体的な数字や名詞を出すことで知識のアピールをすることです(オマール・マティーン、未成年有権者は2%強くらい、伊勢志摩サミットでSTEM領域の女性の活躍推進が宣言に組み込まれたことなど)。

2015年第2回の面接で私が不合格だったのは、ひたすら知識のアピール(事件などの詳細を説明)することに終始し自分の意見を十分に述べなかったことが挙げられます。あくまでも「ディスカッション」をするつもりで臨んだ方がよいと思います。

面接試験の時期に「ホットな国際情勢」を押さえ、

・事象の概要
・事象に対して日本/国際社会が実際どう取り組んでいるか
・日本としてはどうするべきか自分の考え
・国際社会としてはどうするべきか自分の考え

あたりをまとめておくとよいでしょう。その際に使えるフレーズなどを整理しておくと採点項目の「speaking」に効いてきます。

私の場合は事件ごとにWordにまとめ、フレーズや語句を整理しました。


今年の7月の時点で私が出題を予想した内容を以下に列挙します。

・テロ関連
→特にアメリカ(フロリダ)・バングラデシュ・フランス、lone-wolf attackersの脅威
・サイバーテロ
・難民問題
→ヨーロッパの限界、中東問題の歴史的背景も(サイクス・ピコ協定から遡って整理)
・Brexit、それに伴う日本や世界への影響と取るべき対応
→ノルウェーモデルは可能か?という視点も含めて
・選挙関連
→選挙権年齢の引き下げ、安倍政権の評価、アベノミクスの今後
・安保法制+憲法改正
・領土問題(南シナ海・尖閣諸島)
→国際法・先占の論理の視点から
・オリンピック
→リオ・東京どちらも、リオの公衆衛生やジカ熱、東京オリンピックにおけるテロの脅威も含めて
・伊勢志摩サミットの内容
→首脳宣言を読む
・オバマ大統領の広島訪問
→核軍縮も合わせて
・災害対策
・米国大統領選挙
→気まぐれで「理想のリーダーとは」、というまとめを作ったら見事に的中しました。びっくり。


次は筆記試験について書いていきたいと思います。

長文でしたが、読んでいただいてありがとうございました。
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