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試験を通して英語を学び、英語を通して世界を知り、知識を通して人生を豊かにする、そんなことを目指すお医者さんの徒然なる日記
例文暗唱のもう一歩先へ
少し前に「次の学習計画」という記事でこのようなことを書きました↓↓

大切なのは例文そのものを暗唱することではなく、暗唱を通じて単語~フレーズくらいの単位で覚え・使えること、暗唱文の文法・構文を理解すること、インプットした内容を効果的につなげる英語脳(回路)を強くすることです。


元々の英文がせっかく瞬間英作文できるようになっても、せっかく覚えた表現をそのままの形、あるいはその文のままでしか使えないということは学習していて時折遭遇することではないかと思います。

それをある程度以上使いこなせるようになる方法の1つをご紹介したいと思いあます。

名付けるならば「ちょい替え英作文」とでもいえるでしょうか。

一言でいえば「暗唱した英文を少し形を変えて口にする」ことです。

具体例を挙げていきます。ロイヤル英文法の暗記例文300の最初の文を使います。

この池は冬には凍る。
This pond freezes in (the) winter.


この英文ではfreezeという自動詞、季節の表現(in the winter)、第一文型などの箇所が学習ポイントだと思います。

これの形を次々に変えていきます。

一番簡単なのはI think that ---を付けることです。

I think that this pond freezes in winter.

また、時を表す表現を変えるのもいいと思います。

I think that this pond freezes every year.

池である必要はないですね。

I think that this lake freezes every year.

慣れてきたら単文からの脱却です。

This lake froze last winter, but it will not freeze this winter.

This lake freezes every year because water freezes at zero degrees Celsius.


上記のように形を変えながら「in the winter」では雪積もる景色をイメージし、「every year」と変えたら凍った池の風景の脇にカレンダーでもイメージして「every year」感をイメージします。ポイントは「イメージできる範囲であれば細かいことは気にしない」ことです。上記の「水は0℃で凍るから~」も人によっては突っ込みたい衝動に駆られるでしょうが、この練習ではその辺は大目に見ます。

なぜこの練習が大切かというと、暗記したものを思い出す時と自分で考えて何かを発する時とでは脳の活動の仕方が異なるからです。記憶をそのままの形で蘇らせる訓練(=例文暗唱とその復習)だけでは自分の意思で・自由に・思ったことを口頭で表現するための練習としては不足なのです。

・覚えることは覚えないといけないので暗記・暗唱は(成人の)語学の習得においては大切。

・それと同時に覚えたことを「使う」訓練をしなければ中々自在に使えるようにはなりません。(暗記だけでどうにかしようとするとものすごく時間がかかると思います。)

もちろん「例文暗記」をしていない方でもこれは練習可能です。日々の学習でいくつかの文をピックアップして上記の練習方法に当てはめるだけです。ちょい替えしている間、脳は頑張って英語回路を強化してくれるでしょう。

もっと高度な例文ではこの「ちょい替え」ができる所がたくさんあります。シャドーイングの処方箋で紹介した学習法の延長のようにも見えますが、聞く→イメージ+文法構文の把握→発話という複雑なプロセスではなく、音声を使いません。そのため思ったほどはきつくないです。

気になった方はぜひ取り入れてみていただければと思います。習熟速度が上がること請け合いです。


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進捗と仕分け
今回は前回決意表明しました英文暗唱の進捗状況と、暗唱における留意点を書きたいと思います。

今のところ前回の記事で紹介した

②英検1級面接大特訓の短文演習×54例文
大特訓


と、

④表現のための実践ロイヤル英文法 暗記用例文300
royal.png


を覚えました。


②は数にしてたった50そこそこの英文ですが、ここで紹介したサイクルを回して覚えるのに90分くらいかかりました。想定の3倍以上の時間です。というのも、例文の中に比較的高度な語彙が用いられ、また長いものはもはや「段落」です↓↓

Some people argue that national identity is becoming less important in today's global society, and other people don't. Personally, I think that national identity is losing its importance for the following three reasons.

長いものは上記のような感じです。一気に54例文全てやりましたが最後の方はストレスのせいか頭皮がキュッと収縮するような感覚を覚え、禿げるんじゃないかとさえ思いました。幸い禿げませんでした。禿げてません、念のため。

例文にexacerbateなどやや高度な語彙が用いられ、少なくとも私は話す際に使わないですからこういうのが多く出てきたため予想以上の時間がかかりました。しかしながら本のタイトルと異なり、エッセイも意識しているようで書くときに使える材料がたくさんあります。一挙両得といった感じです。

④については文法書の例文集で、こちらも「英文を書くときに応用できる典型的な用例」ということで幅広い表現が載っています。こちらは平易な語彙、標準的な構文で覚えやすいです。例文ごとにそこでのポイントがメモ的に書かれていて非常に親切です。こちらの暗唱では頭皮に違和感は出ませんでした。

どちらも音声は日本語→英語ですので、一回頭に入れたら本がなくても復習できます。
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この先はこの学習をしてみて思ったことです。

暗唱をする際はまず日本語を読んで瞬間英作文のように英文を作ってみて英語を確認する、というやり方をすることが多いと思います。瞬間英作文ができてもできなくても例文として扱われているものを暗唱するとは思いますが、その「覚える速度」が例文によって大きく異なると思います。

①1度の黙読or音読で暗記できて、復習の時もスムーズに出てくる

②1~数回の音読で暗記できて、多少忘れていてもすぐ覚えなおせる

③覚えるのに苦労し、復習の時にも中々スムーズに口から出てこないorすぐ忘れやすい


大きく分けると上記のようになると思います。暗唱を多く取り入れている人は既知の話ですが、暗唱やシャドーイングの蓄積が多い人ほど①の割合が高くなります。

①の場合、その例文に使われている語彙・構文はかなり馴染みの深いものになっていて自分の意志で使いこなせるものであるといってよいと思います。なので番号の横に印でもつけて1-2回復習したらそれ以降は飛ばして構わないと思います。

②の場合は長期記憶として定着させつつ使えるように脳に馴染ませなければいけないので、期間をおいて数回復習してその例文の構文を用いて自分で口頭で色々文を作ってみてください。それにより、その表現に慣れて自由自在に使えるようになります。

③はそれまでのアウトプット分野の練習であまり出てきていない表現か、元々相性が悪くて覚えにくい例文ですので何回も細かく復習して刷り込むようにしてください。最終的には自由自在に使えるようになることを目指しますので②のように構文を用いて自分で練習するといいと思います。

例文暗唱はそれなりの数をこなす必要がありますが、上記のように濃淡をつけて行うことで効果的に自分の弱点を補完し表現の幅を広げることが可能だと思います。それによって同じ時間での学習効果を高めることにもつながると思います。上記の②や➂の英文も刷り込めたら①と同じ扱いですのでどんどん次に取り組むことが可能です。

結局語学は「覚えなければいけないところは覚える」ことを避けては習得不可能ですのでなるべく負荷を減らしつつ、使えそうな表現を使えるように訓練していきたいと思います。


今後、この記事と直近の記事をベースに「例文暗唱の処方箋」として方法とおすすめ参考書などを詳細かつなるべくわかりやすくまとめたものを作りたいと思います。
次の学習計画
まず、無事に帰国したことを報告いたします。

定常業務に戻るのは来週からですが、ひとまず今週は事後処理にかかりたいと思います。

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ある方が言いました。

スコアアップするためにも、真の英語力を鍛えていく必要がある

こうも言いました。

1000例文くらい暗唱すると回路ができる。目標は10000文。
(該当記事が消えていたので原文通りではありません。)

TOEIC講師でC2プロジェクトにも参加しておられる澤田先生です。

自己紹介の記事から繰り返し申しました通り、私は英語試験をペースメーカーとして学習しています。また、シャドーイングの処方箋で紹介したようにイメージをもって英文を暗唱することはとても大切なプロセスだと思っています。


澤田先生に便乗するわけではありませんが、帰国していい区切りになっていますので今後の学習では少し多めに「例文暗唱」を取り入れていきます。

とりあえずキリがいいので1000くらい頭にいれます。

①Duo 3.0
duo.png

英語学習者なら知らない者はいないといっても過言ではない、英単語帳です。私は大学受験の時にお世話になりました。個人的には最高の英語教本の1冊だと思っています。当時は例文暗唱まではしていませんでしたが、今回はスピーキングを意識して暗唱していきたいと思います。560例文。


②英検1級 面接大特訓
大特訓

数えてみたら短文演習として54英文、あと筆記のエッセイと2次のスピーチのサンプルが無数にあります。まずは54の短文を覚えるわけですが、その後長いエッセイやスピーチサンプルをやるかは他の本との兼ね合い次第。

③ドラゴンイングリッシュ 基本英文100
dragon.png

基本的には大学受験生を対象にした例文集です。ドラマにもなった「ドラゴン桜」に出てきた英作文を攻略するための「基本英文100」の、いわゆる実写版です。内容はとても易しいですが、100文で一冊ということで達成感が得られやすく採用。

④表現のためのロイヤル英文法
royal.png

名高い英文法書ですが、例文集300がついていますでそれを暗唱していきたいと思います。質の高さで採用。余裕があったら通読します。

以上560+54+100+300で約1000です。これをこちらの記事で紹介したサイクルにかけて覚えていきます。同時にシャドーイングの処方箋で紹介したStep3にかけます(暗記するまでのプロセスは大して変わりません)。

まずは②の54例文を早々に終えて「やった感」を出してリズムに乗りたいと思います。さすがにこればっかりやるわけにはいかないので例文暗唱はなるべく毎日取り組むものの、マイペースでやるつもりです。また、数が多くなってくるので多少忘れても気にしないようにします。

挫折しませんように・・・○| ̄|_


上記のような例文集には多くの場合ネイティブからみて「不自然な英文」がいくらか含まれているものです。古かったり、使われない表現であったり、そもそも間違っているかもしれません。例文作成者の塩梅に依存するでしょう。しかしながら、例文の通りに英文を言う機会など殆どありません大切なのは例文そのものを暗唱することではなく、暗唱を通じて単語~フレーズくらいの単位で覚え・使えること、暗唱文の文法・構文を理解すること、インプットした内容を効果的につなげる英語脳(回路)を強くすることです。そのうち、口から出る英語から不自然さが消えていくでしょう。日本語だって「・・・でよろしかったでしょうか?」という本来は不適切なものが一般に浸透しつつありますから、そもそも母国語でもないのに目くじら立てても仕方がありません(もちろん全ての英文が自然、といのがベストですが)。覚えた内容を自分が自然に使えればいいだけの話です。そのために文法・語彙の基礎学習をおろそかにしない姿勢を持ち続けていきたいと思います。
シャドーイングの処方箋
今日はシャドーイングについて私が行っているやり方を提示させていただきます。

一応確認ですが、シャドーイングとは音声を聞きながら聞こえた英語を次々と口に出していく練習です。

(音声)I study English every day.
   (自分)I study English every day.

みたいな感じです。

大切なことは聞こえてくる英語の意味を意識する、ということは有名ですが今回はもう一歩私なりに踏み込んだやり方がありますのでご紹介します。

Step 1
まず、リスニング教材(私はCNN English expressの短い記事を使うことが多い)を聞きます。何回か聞いて、全ての語彙が聞き取れているか確認します。曖昧なところはスクリプトがついていますので確認します。初見(初聴?)でいきなりシャドーイングに入ることもあります。

Step 2

次に行うのは、以下の3つです。
・「意味」を意識したシャドーイング
・「音」を意識したシャドーイング
・「意味」と「音」の両方を意識したシャドーイング

この過程で英文の暗唱が完了します。


ここからさらに踏み込みます。ここからは具体例があった方が分かりやすいので、以下の英文を使ってシャドーイングすると仮定します。

(例文)
I make it a rule to study English every day in order to improve my speaking skills.

Step 1&2で暗唱まで完了しています。音声がなくてもスラスラ出てきます。これ以上何をするのでしょうか?

Step 3
文法事項・フレーズ・日本語訳を意識したシャドーイングをします。例文には多くの内容が含まれています。

(文法的な内容)
I make it a rule : SVOCの構文
make it a rule to do --- :仮目的語として機能するit
in order to do ---:~~するためにという不定詞

(フレーズ的な内容)
make it a rule to do ---:~することにしている
study English every day:毎日英語を勉強する
improve my speaking skills:スピーキング力を改善する

さらにどういうことかといいますと、以下のようになります。

音声 I make it a rule to study English every day in order ・・・
       I make it a rule to study English every day ・・・
脳内1  ※1     ※2                ※3
脳内2 私は以下のことを習慣にしている、毎日英語を勉強すること、その目的は・・・
脳内3 スピーキング力を向上させようと毎日学習に励む自分の姿をvisualizeする

上に収まらないので※1-3は以下の内容を脳内で確認します
※1 make it a ruleはSVOCの構文、itは仮目的語
※2 study Englishはa ruleとO=Cの関係
※3 in order toは不定詞で目的を意味している。毎日英語を勉強する目的。


つまり耳では英単語を1つ1つ聞き取り、頭の中ではその聞こえてきた英文に※1~3のように解説を加え、日本語で把握し映像化する。その頭の中での内容を処理しつつ、意識して口ではシャドーイングをする。

とはいえ、上記を同時にやるのはあまり現実的ではないので、

「次は脳内1のことを意識、その次は脳内2のこと・・・」

と別々に行うことがまずは無難かと思います(私の場合脳内1+3/2+3で練習することが多い)。


耳+脳+口をそれぞれ同時違うことを処理しているので難易度は非常に高く、このStep 3はそれなりに練習しないといけないと思います。ただ、この思考回路は「次の内容」を頭に思い浮かべ文章を構成しつつ、口は「今の内容」を発声しているという、普段私たちが普段日本語を話すときに自然にやっていることを英語で行う練習になっています。

日本語と英語は文法構造からして違いますが、ある程度次に何を言うか決まっていないと基本的に流暢に話せるはずがありません。上記はその練習ということです。


シャドーイングしているときだけでなく、実際に自分の意見などを述べるときも上記脳内1-3のような思考回路が多かれ少なかれ介在しているのですが、無意識に組み立てられる英文のレパートリーが増えていくにつれて脳内1&2に割く割合が減ってきます。

意識的に練習することで定着し、無意識にできるようになるのです。

脳内1-3の内容が同時にできていると確信が持てる段階になったならば、その英文において脳内1&2の内容はほぼ無意識のレベルに昇華したといってよいと思います。イメージを音声に変換しているような感覚になると思います。今後同じ構文を使う場合はかなり自在に使えるようになっているでしょう。積み重なるにつれて流暢さと発話できる内容の幅が広がっていきます。

Step 1&2はシャドーイングを学習に取り入れている方は実践されているはずなので、私がStep 3として扱った内容を真新しいと感じられた方はまずそのうちの1つを意識する項目に入れることから始めてはいかがでしょうか?

慣れるまでは難しい練習方法かもしれませんが、しばらく経ってその威力に驚くことになると思います。

興味ある方はぜひお試しください。
日本語年齢と英語年齢
さて、今回のタイトルもまた意味不明ですが簡単に言うと多くの学習者が経験していると思われる「英語で意見を言おうとすると陳腐なことしか言えない問題」です。

何かについて意見を求められたら10歳なら10歳なりの、30歳なら30歳なりの答え方があると思います。

例えば「大気汚染の現状と対策についてどう思うか?」という質問に対し、10歳の子供は「病気になっちゃうし、良くないと思う。」という解答をするとします。子供ならそれでいいと思います。これが高校生・大学生であれば、「有毒物質による呼吸器疾患の増加・温室効果の拡大による温暖化の進行」を述べるかもしれませんし、社会人となれば「中国の深刻な大気汚染の状態(赤色警報の発令)・COP21の議題(途上国の化石燃料依存なども含めて)」、あるいは「代替エネルギー」などについて述べるかもしれません。

それぞれの年齢にふさわしい答え方があると思います。例えば10歳の子供はまだ論理的思考力の発達が「始まる」くらいの年齢ですので無理やり脳の発達にそぐわない考え方をさせるのもナンセンスかと思います。
(幼少期の頃からお受験などで大量の勉強をしてきた学生が、高校3年から受験勉強を始めた学生にあれよあれよという間に追い抜かれるということが頻繁に発生するのは勉強の仕方の巧拙の他に、幼少期に脳の発達に不相応な高度な勉強をしてもそれほど効果がないのかな、と思います。※医学的文献などに基づく内容ではありません。)

では「大気汚染の現状と対策について、英語で意見を述べてください。」と言われるとどうでしょう?

やってみるとたとえ中国のことやCOP21をニュースで見ていても、「よくない。病気のリスクが高くなる。政府は何かするべきだ。」くらいで終わってしまうことも多いのではないでしょうか?

英語で話すとき、流暢さなど英語に関わることだけでなく、「内容の高度さ」までもが英語力の制約を受けてしまいます。

例えば英検1級をぎりぎりか、少し上くらいでパスすると13歳前後の英語力だというのを聞いたことがあります。

英検1級を合格できる日本人であれば英検協会のいう「社会性のある内容を理解する」ことができているはずなのに、口から出てくる内容は実際にわかっていることの半分も出てこない。日本語にしてみると中学生レベルの意見だったりします。

英検1級に受かった直後の私はこのことに愕然とし、学習を継続する決意をしたわけですが・・・

したがって、「自分の英語力はネイティブの何歳くらいに相当するのか?」は、「ある事柄に対しどれほどの内容を『口頭で』表現できるか?」で大まかに把握できるように思います。専門分野だけでなく、他の分野も含めての方がいいと思います。

・・・と、このことは以前からうすうすわかっていたことですが、アメリカに来て一層自覚しました

特に、様々なシーンで自らに下される評価は「どれだけのことが語れるか」で決まりますから、英語年齢でも「厚みのある人間」になるためには幅広い教養と周囲に対する配慮、そしてそれらを表現できる「英語力」が不可欠だと思いました。

長い道のりですが、海外の学会にも行く機会のある私たち医師にとっては喫緊の課題ですので意識しておきたいと思います。
(悲しいことに「医師で英語が喋れないのは日本人だけ」と言われているのを聞いたことがあります(泣)挽回してやろうと思います。)
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